議案第117号財産の処分について(畜産団地施設の処分)

 認められない立場から、討論を行います。この議案は、旧三原地区にあっては、昭和55年に6423万円、旧南淡地区にあっては昭和56−57年にかけて1億7777万円をかけて同和地区における畜産振興を図り、地域住民の経済的自立を進めるための施設として建設された畜産施設を無償譲渡するための議案です。それらの施設はすべて、市民国民の血税を持って建設された施設であり、十分な注意を払って管理されるべきものでありながら、三原地区の施設では、財産管理を怠り5施設の内2施設が誰も知らない間に第3者に手渡され、財産を喪失するという重大な過失を起こしています。また、南淡の施設も地上権を執行部の判断だけで解除し、何ら議会に諮られることなく、議会を軽視し、本来あるべき行政手続きを経ない措置を行っています。こうした行為は、市民の財産を管理すべき行政の責任を全く顧みない怠慢というほかなく、きわめて重大な責任を持っています。

 また、執行部からの提案理由として、それら施設の役割はすでに終わっており、解体すべきものとの位置づけがされ、解体費用を考えれば無償で譲渡する方が経済的だとの説明がなされていますが、事実と違っています。現実的には、三原地域ののこされた3施設は、農家により、大切に使われ農家経営ならびに畜産経営に役立っており、畜産経営の厳しさを考慮するならば、財産譲渡による新たな税負担を課すよりはむしろ賃貸借契約を結び、畜産経営を支援する方が合理的であり、南淡の施設にあっては、無責任な放置状態を解決し、担い手に積極的に紹介し、有効活用を図るべき施設であります。まだまだ有効活用のできる施設を解体前提の無償譲渡など、市民、国民の貴重な財産であるという認識の全く欠如した無責任の極みというしかなく、理解のできない処置であります。これが同和行政の顛末であるとすれば、同和行政の基本姿勢そのものも問われる内容となっています。

 今回、この議案は9月定例会に上程されながら、執行部の全くの準備不足、説明責任の不十分さから継続審査となりました。議案上程に対する姿勢は、議会に対する姿勢でもあります。準備不足のまま提案しても、可決されるだろうという軽々な姿勢は厳しく指弾されなければなりません。議会の軽視は、何よりも市民の軽視であります。情報の共有、説明責任はこれからのまちづくり、市政運営に問われる大きな課題です。執行部に厳重な反省を求め、議案117号に対する反対討論とします。議員の皆様におかれましては、以上の理由をご理解いただき、私の主張に賛同いただくことを切に願います。